不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


すべて拒否中3男子の心の扉を開けた父親の話

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予想もしなかったアクシデントがきっかけとなったケース

今回ご紹介するのは、少し前の記事でお母さんの頑張りを認めたお父さんの話を書いた、あのご家族です。

 

ssbluesoudan.hatenablog.com

 
このできごとがあってからも、勉強会やおしゃべり会でこのお母さん(Bさんとします)にお会いするたびに進展がありました。

Bさんの頑張りを認めただんなさんは、それ以降とても協力的になったそうですよ😊


まず、こんなできごとがありました。

公立高校受験日の朝、急に中学の担任が自宅に来ると電話してきて、Bさん自身とても動揺してしまいました。

息子さんにもダメ元で聞いてみましたが案の定「嫌だ!」と拒否。
だんなさんにもラインで相談したところ、
「資料だけならこちらから受け取りに行こう。主人もそう希望しているから、と先生に伝えて。」
と返信があり、結局家庭訪問はなしにしてもらったとか。

後日、いつもはBさんだけが行く学校に夫婦揃って行くと、だんなさんは先生方と友好的な態度で話してくれ、担任の先生も息子さんの進路について、夫婦の意向を理解してくれたそうです。


お母さんだけで対応しているのではなく、夫婦で学校に出向き、しかも先生に対しても協力的な姿勢を見せているので、これはもう二重にも三重にもプラスの回転が生まれていますね。


ただ、このご夫婦は息子さん本人とはなかなか友好的に会話ができる状況ではないので、受験についての話も進んでいなかったんですね。


Bさんの観察では、息子さんは受験日や合格発表の日に荒れることがわかりました。
おそらくSNSでお友だちのようすがわかるんでしょう。


Bさん、意を決して、公立の合格発表で荒れていた日に息子さんに話そうと決めました。
だんなさんとはラインで打ち合わせをして、夕食後、お腹が満たされて多少イライラが鎮まってから2人で話しに行こうと、そこまで決めていたそうです。

そして、息子さんがいつでも食べられるように夕飯を用意して、ラップをかけて食卓に置いてからBさんは下の娘さんとお風呂に入りました。


どうやらその間にお父さんが帰宅したようで、Bさんたちが入浴中に息子さんに用意した夕食を食べてしまったんですって。

お風呂から上がると、お腹が空いたお兄ちゃんは、自分で用意してインスタント食品を食べたみたいで、その残骸もありました。
残されたお皿をいち早く発見した妹ちゃんがママに知らせたそうです。


Bさんも二人が食べたあとを見て、計画がおじゃんになったと途方に暮れてしまいましたが、逆にこれをチャンスととらえたのです。

発想の転換が素晴らしいですよね。


Bさん、息子さんに用意した食事を食べてしまっただんなさんのことは責めず、
「食べてしまったことを謝まりに行けば、話すきっかけとしては自然でいいかも。」
と伝えました。

それでこの日、当初の予定からは変更してお父さんが一人で息子さんの部屋に行ったのです。


部屋をノックして、間違ってご飯を食べてしまったことを謝ると、すごくフラットな雰囲気で
「別にいいよ。食べたいの食べたから大丈夫。」
とイライラもせず会話してくれた息子さん。
やっぱり本当は優しくて繊細なことがわかりますね。


このやりとりの後、お父さんは
「進路のことは君の考えに任せると決めているよ。」
ということ短く伝えたところ、ほんの一瞬、息子さんがホッとしたような表情を見せたと感じたようです。

そのあとに息子さんから出てきたセリフは
「わかったから!」
で、会話を継続することはできませんでしたが、お父さん的には通じた感があって好感触だったみたい。


こういう感覚はその場にいた2人にしかわからないものですけど、たぶんお父さんが感じたことは合っているのだと思います。


私がすごいなぁと思ったのは、このエピソードでは、結局Bさんは受容までの道のり14カ条の「親からは話しかけない」を貫いているんです。

Bさんは一度息子さんのところに行って話してますから、もうやらなくていいよ、ということなんでしょう。


計画していたこととは全く違うものになったけど、息子さんのサポートをしようと真面目に取り組んでいるBさん夫妻に対して、神さまが用意したハプニングだと思うのです。

本当に、思いもよらない方法でこういうことが訪れるんですよね。


親が、誰のことを思って行動しているか。

受容までの道のり14カ条に正しく取り組んでいれば、必ずチャンスが来るとは、こういうことだと思います。

 

 

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