不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


「学校を休んでもいいんだよ」この許可だけで不登校は解決しない

子どもの命を吸い取るバンパイヤママ、ディメンターママにならないために

前回の記事で、不登校は、自分らしく生きたいという心の叫びを表現した、命がけの行動だということを書きました。

私の娘は0か100のとても極端で、感覚が敏感な子です。
中学2年生の夏ごろから、このまま学校に行き続けたら、自殺しなくても自然に死ぬ、という感覚があったそうです。

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それで、14歳の誕生日が過ぎたころ、クラスメートの仲良しグループの子にメッセージを送り、学校はやめると宣言してました。

私たち親に言ってきたのはそのあとのことです。

「明日から学校行かない。」

と、もう迷いもなく決めていました。


14歳になりたての子が、命の危険を感じて学校をやめると決意したといっても、この先どうしたらいいのかわからないので不安は不安なんですよね。


私もそうでした。

不登校、という異次元の世界に突然放り込まれたようで、不安で仕方ありません。

ストレスからメニエール病にはなりますし、心もからだもボロボロ。


…これは、親子で一緒だったんです。


今となっては、この国に生まれ、何世代にもわたって染み付いた“常識”に私自身がとらわれていたから不安だったのだとわかります。
しかし、当時の私は、“どこかに所属していること”にこだわっていました。

そこに安心感を求めていたのかな。
いかにも日本的ですよねー。


それで私は娘の不安につけ込み、無理やり適応指導教室に通わせようとしたのです。

時期的にちょうど今ごろ。
中学2年生の冬休み前から通わせ始め、冬休み明けにどうしても通えなくなり、本格的な不登校に突入しました。


この時期が、娘にとってはおそらく地獄の日々だったと思います。


「休んでもいいよ」と言いながら、どこかに所属することを望み、人との関わりを求め、今の状態はダメ、今のあなたはダメ、というメッセージを送り続けてました。

学校は休んでいても、心が休める、安心できる、居場所と思えるような、守られたシェルターとなるような家を作っていませんでした。


このような状態が、中学3年生の夏まで続いたのです。

長いですよね。


私は家にいる娘の心をじわじわと壊し、心のエネルギーもからだのエネルギーもためられないように追いつめていたのです。
吸血鬼、というよりディメンターかな。
ハリーポッター知ってる人ならご存知の、恐ろしい吸魂鬼です。幸せな記憶や希望を吸い取り、絶望と憂鬱をもたらして昏睡状態にさせます。)


娘が中3の夏、私のこれまでのやり方が間違っていたことがようやく納得でき、そのままの、ありのままの、娘のすべてを受け入れるやり方がわかりました。

やってみてわかりましたが、どこにも属していない時間を作ることが、とても大事だと気づいたのです。


これは娘にとっても、私にとっても、事態を好転させるきっかけになりました。


娘は、自分という人間を見つめ直す時間になったでしょう。

私には、いわゆる肩書き抜きの、ひとりの人格を持った人として、娘を尊重すべき対象と見るためには、どうしても必要な期間でした。


つまり、一旦はひきこもる時期が必要なのです。

親子に、です。

 

今現在、お子さんの登校しぶりで混乱しているお母さん方も、いずれこの過程を通ることになるでしょう。

長引かせない方がいいのは、ひきこもりの期間ではなく、登校しぶりの期間だということを知っておいてほしいと思います。


長引くひきこもりで8050問題にまでなっている、または家庭内殺人事件に発展するような場合は、親の頑なな姿勢、態度が大きな要因となっているケースが多いようです。


親が考え方を変えれば、必ず子どもも変わります。

子ども自身が自分で見つけたところにつながり、人との関わりも持てますし、礼儀やマナーもそこから学んでいきますから。


この子たちST(スペシャルタレント)気質の人は、独学が得意です。
興味関心のあることならそこから派生していろんなことをスポンジのように吸収して学びます。

うちの娘も自分のペースでできる通信制大学に入りましたし、バイトも探してきました。
同じ趣味を持つ仲間がいて、全国各地に出かけていきます。


子どもを信頼していれば、子どもは自分で居場所を見つけます。

…これでいいと思うんですけどね〜。

二十歳になった娘とは、お互いに思いやりを持って、いたわり合うことができるようになりました。


この平和は、あの地獄がなかったらもたらされなかったものです。

 

今の私なら、娘が窮地に陥ったときに、

「エクスペクト・パトローナム!」

と守護霊の呪文で守れそうな気がしますよ。

ちっちゃなパピヨンが出てきそうですけどね。笑

 

ということで今回の記事はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

    家族支援カウンセラー 海野しぶきでした🌊