ST気質(発達障害及びその周辺のグレーゾーン)として理解すれば、すんなり腑におちます
おしゃべり会でこんな感じのことをお話ししているお母さんをよく見かけます。
「うちの子はADHDだけじゃなくてASDもあって、その上HSCで、ODもあります。
どうもLDもあるみたいなんですよね。
それに強迫性障害の症状も出てきてるし、もしかしたら鬱もなってるかもしれないと思ってるんです。
それに絶対ゲーム依存症だから、今病院探してるところです。」
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大変ですね。
でも、これはかつての私の姿でもあります。
当時は自閉スペクトラム症ではなく、広汎性発達障害とアスペルガーという分類がありましたし、自閉症や知的障害も同じ発達障害の中に位置付けられていました。
このような分類法だと、この子はどこに位置するのかを“点”で考えてしまい、私の場合はそれがよくない結果を招いていました。
どういうことかというと、年齢とともに移り変わる症状や、これまで気づかなかったこと、また二次障害の症状を、それぞれ別のものと考えてしまい、障害名や病名を足し算で増やしていたからです。
しかし、娘が14歳の時に「ST(スペシャルタレント)気質」と出会ったことで、これまで増やし続けていた症状を、元は同じひとつの気質なんだ、と納得することができました。
同じ気質から、年齢による成長やストレスの度合いによって、現れる症状が違うだけです。
グレーゾーンも二次障害も、土台はみんな同じ。
なので、ものすご〜く単純にシンプルに娘のことをとらえることができるようになって、とっても楽になりましたよ。
なんでこんなふうになるのか、って悩まなくて済むんですから。
考えることは、生きやすくするための工夫です。
しかも、家族でST気質を共通認識としているので、娘とともに話し合いながら取り組めます。
パニックになって過呼吸になっても、過敏性腸症候群で上からも下からも出し切ってしまっても、理由が説明できますし、次に備えていろいろ工夫できます。
私自身が娘を否定することがなくなり(娘は自分が嫌だけれども…)、症状を緩和することに焦点を当てられるようになったので、とっても前向きになれました😊
病院での診断をすべての基準にしなくても、こういう柔軟なものの考え方を生活に取り入れてもいいんじゃないかと思います。
これは、子どもの発達障害や不登校でお悩みの親ごさんだけではなく、さまざまな生きづらさを抱えた大人の当事者の方にも言えることですけど。
こういっちゃなんですが、“グレーゾーン”って言われた人が、結果的に結構辛いことになるんですよね。
なので、“ST気質”はおすすめですよ!
ぜひ使ってみてくださいね〜。
今回の記事はここまでです。
お読みいただきありがとうございました!
家族支援カウンセラー 海野しぶきでした🌊