不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


ST気質、発達障害の人の生きづらさ。成功していたら感じてはいけないの?

発達障害の認知度が上がったことで起こる現象

家族支援メンタルサポート協会で提唱しているST気質(発達障害及びその周辺のグレーゾーン)でも、幼い頃から興味関心のあることに没頭してよい環境で育ち、自己肯定感を保つことができれば、自分の得意分野で活躍することもできます。

特に芸術分野やスポーツ分野、物づくりの分野ではこの気質を持つ人が多いですね。
前回記事にしたイチローさんが好例です。
また、ひとつのことをとことん追求する研究職の人、職人さんなどもそうですし、企業の創設者にもST気質の人が多いです。

同じ気質だからといって、みなが二次障害となり、学生時代は不登校やひきこもりの思春期ブルー状態になるかというと、そういうわけではないんですよね。

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最近では、NHK発達障害特集番組などの影響もあり、芸能活動をしている方々や様々な方面で表現者として活躍している方々が、発達障害であることを公表しています。

発達障害”という枠組みで線を引くと、然るべきところでの診断が必要になりますから、「私はグレーゾーン」と前置きする方もいらっしゃいますが、ST気質的にとらえるならば、芸能活動や表現者として活動している人はみなさん“ST気質”です。
それぞれに類いまれなる才能をお持ちで、一般人に埋もれて目立たない存在ではなく、人と違った個性を発揮できている方々ですから。


視聴する側から見たら、表舞台、人から見られるところで活躍している方々、また人に見られる作品を世に送り出している方々というのは、ひどい二次障害とは無縁だと感じている人も多いかもしれませんが、発達障害のカミングアウトとともに、パニック障害うつ病、不安障害、摂食障害不登校、ひきこもりなどの経験談を付け加える方が増えてきました。

ST気質の観点から見れば、そうした症状は、その気質が本人にも周囲にも理解されないことから起こる二次障害と考えるので、これらの病気になる方は、やはりみなさんST気質だということになります。
病気が先なのではなくて、気質が先、ということですね。


また、二次障害までは至らなくても、ST気質の人は心底明るく天真爛漫な性格というよりは、本人は劣等感が強く、その劣等感をバネに変え、こだわり抜いてわが道を行くタイプの人が多いように感じます。
凡人の私たちから見れば成功者に見える人であっても、生きづらさや、さまざまな葛藤を抱えているのかな、と思います。

生きづらさというのは主観的なもので、他者と比較することができません。
どんなにお金持ちで生活に不自由がなくても生きづらくて仕方のない人もいるでしょうし、逆にどんなにお金がなくてその日暮らしでも、毎日が充実している人もいるでしょう。

なので、マスコミで発達障害をカミングアウトした人が経済的に、社会的に成功しているからといっても、その人が生きづらさを訴えているなら、それは否定されるべきではないと私は思います。

成功していたら病気になったり弱点を告白したらいけないんでしょうか?
「経済的に自立して成功している人が発達障害のカミングアウトをしても意味がない」という発言をする方もいらっしゃいますが、こういう感覚は、私などは逆に差別だと思ってしまう…。
ひと言でうまく説明できないんですけどね…。


公にするということはそれなりの影響があり、それも覚悟の上で引き受けている、勇気ある行動だと思います。
私のように無名なおばさんが発達障害について、ST気質についてを繰り返しブログで書いても届く人はごくわずかですが、メディアで活動している人が話すことなら、あっという間に広まりますからね。
そういう伝達者の役目があって、カミングアウトしてくれたのです。

こういう活動をしてくれる人がいるから、私の娘のように、発達障害だと説明せずとも、特徴を理解してくれるアルバイト先が見つかる世の中になっているのだと思いますよ。
本当にありがたいことです。

つくづく、世の中はST気質(発達障害及びその周辺のグレーゾーン)の人たちが先導者となっているんだなぁと思います。