不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


不登校親の会。お母さんが受容された気持ちを忘れないで

おしゃべり会でのお母さんたちを見ていて感じたこと

私が開催しているおしゃべり会に集まるのは、子どもが思春期ブルーに突入し、不登校となったお母さんたちです。

子どもに苦戦し、学校との連絡に疲弊し、場合によっては夫や親の理解もなく責められ続け、ママ友との付き合いも苦痛になっている方がほとんど。

普段、理解のある人が周囲にいないため、子どものことを話すこと自体がストレスになる状況で、自分の家のことを誰にでも話せる人はいません。

おしゃべり会は、そんなお母さんたちばかりの集まりです。

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ここではみなさん初対面ですが、昼夜逆転やゲーム三昧な様子、何日も入浴できずにいる子どもの話をしても、誰も驚きません。

どの子もST(スペシャルタレント)気質だと認識している方が多いので、精神科領域の病名がいくつ付いていようが、発達障害と診断されていようが、病院に行けばうちもそうなるわ、という感じ。
むしろ、不登校ではない子がいると驚く、というような会です。

会った瞬間から気持ちを共有できる、お互いに共感しあえる、いわば同志みたいな感じかな?

今回は4グループに分かれてもらい、私は各テーブルに25分ずつおじゃまさせてもらって話を聴いていましたが、どのグループの人も誰かが笑えばみんなで笑い、誰かが泣き始めればみんなでもらい泣きし、見事に感情まで共有し、共感し合っている様子でした。

無条件で受け入れてもらえる、安心感がある場所

普段は、自分のことを話してもなかなかわかってもらえる場がないお母さんたちにとって、おしゃべり会の場は、無条件で自分を受け入れてもらえるところです。

これまでの苦労に共感し、お互いの努力を認め合えます。
自分がやろうと思っててもなかなか思い通りにいかないことも、誰も責めません。
少し先輩のお母さんの経験談を聞き、まだできることはあるよね、と自分で気づき、みんなで励まし合うのです。

しばらく笑うことすらできなかった人が久しぶりに笑えたり、ストレスを感じずにしゃべれたことで、会が終わる頃にはちょっと前向きな気分になれます。
大丈夫、と思えなかった人が、なんとかなる、と思えるようになるのです。

こんなに大きな変化が、短時間で起こります。
それもこれも、自分を丸ごと受け入れてくれる人がいるから、なんですよね。

仲間に受け入れられた感覚を、わが子に置き換えて考えてみてください

私は、おしゃべり会でお母さんたちが無条件に受け入れてもらえた感覚というのを、忘れないでいてほしいのです。

誰からも非難されず、否定されず、いろんな悪条件も肯定しながら聞いてもらえた安心感、居心地の良さ。

今現在、不登校となっている思春期ブルーの子どもは、こうした経験が物心ついた時からありません。
いつでも条件付きでしか褒められず、認めてもらえない。
親にすら、丸ごと受け入れてもらえた感覚がないのです。
幼い子が守られている安心感もなく、存在そのものを否定され続けていたら、どんなに心細かったでしょうね。

人から受け入れてもらえることで元気が出てきたり、前向きな気持ちになることを体験したお母さんであれば、これまで自分がどれだけ子どものエネルギーを奪っていたかがわかるのではないでしょうか。

そして、いかに自分と子どもが同じ境遇なのかも気づいてほしいと思います。
誰からも理解されず、受け入れてもらえない孤立感。

これは、心は鏡の法則ですね。


受容されることで安心感が得られ、元気が出てくることを体験できたお母さんなら、きっと同じことが子どもにも必要だとわかると思います。
頑張っているつもりでもできないところだって、子どももお母さんと同じですよ。

これまで一人で耐えてきたんだね。
思春期まで、よく頑張ったね。
生きててくれてありがとう。
…そんなふうに思えるようになってくれたら嬉しいです。