不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


NHK「きょうの健康」から子どものうつについての情報

子どものうつについて、NHKの番組を見て

NHKの健康番組で「きょうの健康」という15分番組があります。
2019年5月23日の放送でしたが、子どものうつ病について扱っていました。
解説していたのは北海道大学特任教授の齋藤卓弥先生。
児童思春期精神医学のスペシャリストです。

15分番組とは思えないほど大事なことをたくさん伝えていた内容でしたので、ご存知ない方にはぜひ知っていただきたいと思い、今回は私の感想抜きで紹介させてください。

以下は、番組の内容をまとめたものです。
(全てではありません)

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子どものうつ病は、最近になってわかってきたことが多い分野

子どものうつ病発症率は、12〜3歳から急激に増え始め、15〜6歳になると大人の発症率とほとんど変わらなくなる。
全体の約5%、30人のクラスなら1人から2人はうつ病ということ。

12〜3歳というのは、思春期に加え、進学による環境の変化によるストレスが大きくなる年齢で、そのためにうつ病が増え始める。

しかし、子どものうつ病は大人のうつ病とは違った症状が現れるので注意が必要。
大人の場合は大きな3つの特徴として、
◯憂うつな気分
◯睡眠不足
◯食欲減退
となるが、子どもの場合は
◯イライラ怒りっぽい
◯過眠
◯過食
となり、一般的に思い浮かべるうつの症状と違うため、親や教師も気がつきにくい。

思春期・反抗期ならではの症状とうつ病は違い、憂うつだったりイライラしたり、興味や喜びを感じず、楽しくない、というのが診断基準となる。

また、専門家の中でもやっと最近気づかれてきたこととして、発達障害が原因となり、二次障害としてうつ病になる割合が高い。
ADHDの子の60〜70%にうつ症状がみられると報告するデータもある。

生きづらさを抱えているのに周囲からの理解が少なく、ささいなことで怒られて自己の評価が下がることからうつ病になるが、むしろうつと診断されたことがきっかけで発達障害とわかるケースが多い。

子どものうつ病が疑われたら、児童思春期精神科のある外来を受診するのが理想だが、数が少なく待ち時間も長いため、とにかく一人で悩むのではなく、かかりつけの小児科や養護教諭、スクールカウンセラーなどに相談することが第一歩。

治療については、軽症の場合はいじめや学校でのストレスを取り除くために休養する環境の調整、また怒ったり責めたりせず、つらい気持ちに共感することが治療となる。
なぜ?どうして?と問い詰めると非難されていると感じてしまうのでNG。
日常生活のささいなことから子どものいいところを見つけて褒めることで親子のギクシャクしたものが取れていく。

中等症・重症の場合は、軽症の場合の治療に加えて、薬や精神療法を併用する。

薬による治療には慎重な対応が必要で、現時点の日本では子どものうつ病に適応を取得している薬は存在しないのが現状。

大人のうつ病に効く薬でも子どもには効果がないことが多くの報告で示されている。
大人の薬として良く効くからといって使うのはとても危険。
また抗うつ剤を24歳以下の人が使用すると、自殺関連行動が増加することも報告されている。

精神療法についても、専門家に相談の上指導を受けること。

 

という内容でした。

約1ヶ月前に録画しておいたものをようやく見たのですが、最近私のカウンセリングを受けにくる方たちにもヒントになることがあるような気がして、とりあえず番組内容だけお届けすることにしました。

いろいろ思うこと、考えることがありますが、それはまた別の記事にしたいと思います。

この番組の内容は、以下の雑誌に掲載されているそうです。