不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


思春期ブルー。子どもの悩みを愚痴で終わらせない

まず心に溜まった溢れる思いを外に吐き出すことが大切

私がカウンセラーの資格を取った家族支援メンタルサポート協会の森理事長は、私自身森先生のおしゃべり会に参加していたころから、
「心に溜まった辛い思いや愚痴は、吐き出して吐き出して、心にすき間を作らないと、新しいことが入ってこない。」
と言っていました。

言ってもしょうがないとため込むのではなく、愚痴でも不平不満でも話して出していかないと、いっぱいいっぱいになってしまって、鬱の領域に入っていってしまうのだそうです。

溜まった辛い思いを出し切るには時間も必要で、だからこそ早めの対処が大事なんだとか。

出し切って、心に空間ができたら、やっとそこにこれまでとは違う思い、考え方が入ってくるようになるのです。
つまり別の言い方をすると、解決策を見つけたかったら、辛い思いを出すしかない、ということになります。

しかし森先生曰く、不登校の子を持つお母さんは真面目な人が多く、吐き出すことなく入れようとするので、悪循環が長引くのだとか。

これは、私自身がカウンセラーとして活動するようになって、先生の言っている意味がつくづくとわかるようになりました。

出したものを水に流さず、持ち帰って見つめることも大切

一方、あいあいキッズクリニックの思春期ブルー研究所のブログには、出したら満足してしまい、同じことを何度も繰り返す脳の仕組みについてたびたび書かれていました。

例えば、何度も同じことを注意される子どもに対して、お母さんはストレスが溜まりますね。
毎回「何度言ったらわかるの!」と怒りますが、アウトプットしたことで脳が満足して「なかったこと」とリセットしてしまうんですって。

なので、また一から同じことが繰り返され、お母さんは自分自身も知らないうちにストレスがたまることを繰り返しているんだとか。


この現象は「愚痴」も同じなんじゃないかなぁと思います。
仲間内でする、肉親や共通の知人、職場の同僚や上司の愚痴など、毎回毎回同じ内容の繰り返しで、堂々めぐりだったりしますもんね。


しかし、対象が思春期ブルーの子どもならば、子どもの命がかかった問題でもあるので、どう考えても堂々めぐりの愚痴で済ませてはならないのです。

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あいあい先生は、「子どもが思春期病だとしても、親がクリニック(あいあい先生)に問題を丸投げするべきではない。」ということもお書きになっていました。

その真意は、親の自立こそが「SDKS+C」の目的だからなのです。

相談するお母さんにしてみれば、 子どもの問題を真剣に聴いてもらえると心が軽くなるので、その先の“答え”を求めたくなってしまうものですが、あいあい先生は「問題の本当の解決は自分でするものだ。」としていました。

そのためには、吐き出した思いを水に流してなかったことにするのではなく、一旦持ち帰って見直す必要があるのだと思います。


順を追って実践することで、気持ちが変わってきます

お母さんが本当に辛くて辛くて、鬱の一歩手前、もしくは片足突っ込んでいる状態の時に、上記のあいあい先生の言葉を聞くと、ますます辛くなってしまう方もいるかもしれません。

ですから私は「SDKS +C」を実践するにも心の準備が必要だと思って、自分なりに『受容までの道のり』としてまとめたのです。
そして、これをやるにしても、辛い思いは吐き出すことを前提としています。

不登校、ひきこもり「受容までの道のり」14カ条


ここで冒頭の森先生の言葉を思い出してほしいのですが、心に溜まった辛い思いは吐き出して、すき間を作ってからでないと新しいことが入ってきません。
なので私は、辛くて辛くて溢れてしまった分は、「水に流してしまえばいい」と理解しています。

継続して吐き出しているうちに、出てくることが同じだな、と気づいたら、それは心にすき間が出てきた証し。

あいあい先生の言っていることは、この段階になったら進めばいいのではないでしょうか。
すき間ができたら、整理整頓することもできますものね。

ぐっちゃぐっちゃになったお部屋と同じ。
まずは不要になったものを捨ててから片付けるのです。


頭や心の中が片付けられるくらいすき間ができたら、自分の話したエピソードを持ち帰ります。
それを冷静に思い返すことができれば、子どものしたことやしなかったことの意味や、自分がいかに過干渉だったかがわかりますよ。

こうした作業を繰り返すことは、自分の引き出しを増やし、心を整えるトレーニングになります。
そうしたら「どうしたらいいですか?」と質問して問題を丸投げすることもなくなりますし、いつしか、リアルタイムでの子どもの問題にも感情的にならず、理性で対応できるようになるのです。