不登校ひきこもり 思春期ブルー相談室ブログ

家族支援カウンセラー海野しぶきによる不登校・ひきこもりの解説と、わが家の話


ADHDの娘。中学生でポイント制を導入して修羅場になったわが家の話

ADHDの娘、思春期からポイント制を導入して失敗

娘がADHDと診断されたのは中学1年生です。

それまでのわが家では、常にやることを口頭で指示し、それができないために毎日毎日怒り続けるというのが日常でした。

発達障害と診断され、なぜ言われたことができないのか、私たち親もやっとその理由がわかりました。
診断以降はなるべくADHDの子に良いとされている方法を取り入れて実践です。


例えば、視覚優位な娘のために、娘専用の週間スケジュールを見える化し、色分けしてグラフを作って張り出したり、毎日やることもボードに書き出しました。
また、定期試験の範囲表や課題の一覧表も拡大コピーして、テスト専用のボードも作りました。

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一番大きな変化としては、日々のやる事をポイント制にして、お小遣いを貯めるシステムを導入したことです。

私の場合、本などでADHD対応については読んでいますが、誰かに細かく指導してもらっているわけではありません。
病院や、相談センターなどでのカウンセリングでも、私がしていることの報告は聞いてくれますが、「こうした方がいい」という具体的なアドバイスはなかったので、いいのか悪いのかもよくわからず。

とにかく娘の様子を見ながらやりやすいように変えていくしかありませんでした。


大体、本で見るやり方はもっと小さな子が対象で、中学生になってからポイント制をスタートするケースは皆無です。

なかなか貯まらないポイントが少しでも貯まるように、こちらの設定する内容もだんだんとレベルが低下しました。
「学校に行く前の支度」や「寝る前にやること」で、手洗いや歯磨きまでもが細かくポイントの対象に。

さらに、家で全く勉強しない娘はテスト勉強や課題提出でも苦労していたため、宿題は高ポイントを設定。

定期テストでは、平均点より上なら、その点数分ポイント上乗せ、など、ありとあらゆる方法を考えて、何とか娘がやる気になるように持って行きました。

ポイント性を導入された娘の反応

当の娘はというと、専用の大きなコルクボードに、「やること一覧表」やら「週間スケジュール」が張り出され、「寝る前にやること」の表を見ながらやっていたのは、最初の数日だけです。

視覚的な過敏が強くなっていたために、ゴチャゴチャ仕切られた日課の時間割りグラフを見るのが辛かったこともあるでしょう。(この当時はまだ視覚的な過敏さについてはわかりませんでしたが。)

あとは、「こんなことまで書いてあるのを、見ないとわからない自分がイヤだ。」と感じていたんじゃないかなぁ、と何となく思うのです。
これは本人から聞いたわけではないので、私が感じているだけかもしれないのですが…。


その頃から、娘は家の手伝いや、元々娘の役割となっていた犬のエサやりなどもできなくなっていたので、ポイントもなかなか貯まりません。
貯まらないと面白くないですから、ますます意欲もなくなります。

しかし、ポイントを貯めることに対しては異様に執着しているため、少しでも多くポイントが付くように、ものすごく頭が回転します。
曖昧な線引きだと、こちらが言いくるめられてしまい、何度もケンカしました。


この頃、娘のことを「とってもずる賢い」と思うようになっていた私。
まだ彼女の気質をちゃんと理解していませんでした。

曖昧なことが嫌いで白黒はっきり、0か100の気質です。
頭はいいので、どうしたら損か得か、パッと見て分かります。
分かった以上は、何としても自分の成果にしないと気が済みません。


こんな感じでしたから、お互いにポイント制の導入は、ストレスとなりました。

貯まったポイントは、最初は50ポイントでCD1枚、100ポイントでDVD1枚、などとし、新品の物を買っていました。
しかし、今はネットで中古の物がピンからキリの値段で売られています。
プレミア価格のCDも、1枚は1枚。
賢い娘は、自分のお小遣いでは買えない値段の物を、貯めたポイントで交換するようになりました。
私たち親にとっては手痛い出費です。

そんな手段も思い付く娘ですから、こちらも考え直さなくてはならず、具体的に「1ポイント10円」というルールになり、最終的には貯まったポイントを全部使ってエレキギターを買い、それで終了となりました。

ほぼその頃から、不登校も本格化しています。


ポイント制は、私たち家族にとってはうまく機能しなかった制度でした。
でも、どんなことだってやってみないとわかりませんからね。
少なくとも、ポイント性を通して彼女の理解が深まったことは確かです😅